学資保険を検討されている方にとって、掛金の払込方法の選択をするときに、出てくる言葉がわかりにくいってことありますよね?
「前納ができない」とか「一時払いしかできない」ということを聞くと思いますが、そもそもどう違うのかについて解説しておきます。
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学資保険の基本
払込の前納と一時払いの違いとは?
よく、保険の払込の部分に書かれている保険料前納、保険料一時払いという記載。
払込を全額やってしまうという点ではどちらも同じです。
そもそも、前納するということは、保険料の年払いで契約の分を契約している期間の全期支払いする意味となり、掛金自体は毎年引かれていきます。
10万円の年払い保険料だけど18年分を払っているから180万円掛けているけど、そこから10万ずつ毎年掛けているという形式をとっています。
毎年保険料をおさめているということになっているため、万が一、契約者が死亡されたとき、保険契約で決まっている掛金免除が適用され、残りの保険料は払わずに免除されます。それに伴い、全期前納されている分で残っている保険料は返金されるのです。この保障部分があるため返戻金が少し下がるわけです。
しかし、一時払いというのは全額保険料の払込を完了したという掛け方になることで、保険料の戻り分がありません。つまり、万が一、契約者が亡くなったときでも保険料は1円も返還されないため、返戻率が高いというわけです。
確定申告時控除の落とし穴
年末調整や確定申告をするときに「生命保険」という控除欄があることはご存知でしょうか?
実は、一時払いをしてしまうと1回だけしか生命保険控除に使うことができません。
ところが、前金前納の場合、保険料の払込としては毎年されているとカウントされるため、毎年生命保険の控除ができるというわけです。
つまり、返戻率の高い生命保険だからいいわけではないということ。
所得税と住民税をできるだけ少なく済ませたい!と思うのであれば、一時払いはあまりオトクではないという選択になるはず。
返戻率の高さ
確かに、学資保険の場合、返戻率の高さって重要だとは思います。
一時払い > 全期前納 > 年払い > 月払い
まとまって払うほど当然ですが、返戻金は多くなりますし、それだけ安い掛金で済みます。でも、メリットだけではないことも忘れてはいけません。
一時払いの学資保険
全期前納の学資保険
フコク生命
かんぽ生命
明治安田生命
前納できるお金は保険に回さない
そもそも、保険料を一括で支払うメリットってなんでしょうか。
私は思うのですが、学資保険の返戻率に惑わされて、得をしたいという気持ちが上回り、せっかく貯めた貯金を保険料に回すってのはもったいないと思います。
元本割れしないのは、学資保険だけじゃないと思いますし、何よりもパパやママの保険もしっかりと検討すべきだと思います。
学資保険の満期金だけで大学進学のための費用を賄うことは無理があります。仮に、18歳で300万の満期金であっても、国立大学4年間の授業料で228万円程度、入学金20万円となると自宅通いの方でギリギリ足りるかくらいです。
これが医療系の学部(医学部・薬学部・看護学部など)や理系の学部になれば、もっとかかります。
我が家が体験した大学進学にかかったお金のまとめ
そういう意味でも学資保険に加入するという資金の使い道をしっかりと事前に考えておいてから掛けるようにしたいものです。