将来かかるであろう進学費用。
結婚して、子どもが生まれるとどうしても必要になってくるお金のことは、色々、悩みつつしっかりと考えておかねばなりません。
しかし、多くの方が、妊娠中の学資保険加入に悩んだり、お子様のために学資保険を検討するというとき、やはり考えておかねばならないことがあります。
そんな保険にいざ加入するとなったとき、考えるべき5つのことについてまとめます。
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本当に学資保険は必要なのか?
まず考えるべきは、本当に我が家に学資保険が必要なのか?ということ。
子どもが生まれて、あちこちで勧められているし、絶対に将来、子どもにお金がかかるし、なんかいいみたいだし、入ろうかな〜…というなんとなくの理由で学資保険の加入を検討しないほうがいいのです。
何よりも学資保険というものは、返戻率だけをみると一見オトクに感じるかもしれませんが、それが本当に18年後に元本割れを起こさないとは限らないのです。
なぜなら、今、日本の保険というのは景気が悪いことで返戻率が以前よりも低くなってきており、保険料が上がっているからです。
例えば、今から20年くらい前の学資保険の返戻率は約130%〜140%あったのです。それが今は103%〜110%までに下がっています。
しかも、保険料自体が上がっており、実際の返戻率はもっと下がっていることを多くの方は語りません。
そこで、もし本当に学資保険の加入を検討しているのであれば、入ろうと思っている学資保険のことは徹底的に調べてみましょう!
最後まで掛け続ける覚悟
学資保険ですが、万が一、旦那さんの給料が下がってしまって、生活に支障をきたす様になっても掛け続けられるだけの覚悟はありますか?
仮に、旦那さんの給料が1/2になってしまったときのことも考えておきましょう。
何よりも、学資保険というのは、途中で解約する人が多い保険なのです。途中で解約すると掛けた金額の1/5も戻ってきません。
そのためにも、確実に18年間とか15年間掛け続けられるということを、家計のシュミレーションを行ってみてください。
間違っても…ボーナスをあてにして保険料を納めるということは避けたほうがいいです。
子どもが増えることも視野に入れる
今は一人だけど…必ず2人目、3人目とお子さんが増える可能性はありますよね?
そうなると、保険料だけでも1人1万円ならば、2万円や3万円に増えますし、何よりも教育費が2倍、3倍かかります。
小学校の時はあまりお金がかからなかったけど、中学校に行き、お小遣いを与えることになり、なおかつスマホを持ち、塾に通うということをかんがえてみてください。
そうなれば、月12,000〜15,000円は出費が増えるのです。
そういういつか増える子どもにかかるお金のこともしっかりと考えておきましょう。何よりも思っていたよりもかかるということを忘れないようにしてください。
満期金は300万でなくてもいい
今、低所得家庭が増えていることで、保険会社も色々な学資保険プランを提案してきます。
先日、見たのはソニー生命のⅢ型で月3,000〜4,000円の積立で75万円の満期金というものがありました。
これなら掛け続けられますよね?
また、お子さんが増えるたび、満期金300万円の学資保険に加入していると、掛金だけでも月6万円以上になってしまいます。
設計上は、満期金300万円という形で持ってきますが、300万円という金額にこだわららなくてもいいです。
自分の家計費より掛けられる金額に加入することを一番に検討しましょう!
貯金と学資保険の併用で貯める
学資保険だけが教育資金ではありません。
そもそも、大学進学するとなると、大学進学費用のことだけが取り上げられます。
しかし、実際にかかり始める時期は高校2年〜3年からです。特に、難関校の受験をするとなると、多くのお子さんは予備校に通います。
有名な東進ハイスクールや駿台予備校、河合塾などは年間100万〜150万円もかかります。つまり、大学に合格するための予備校にもお金がかかるのです。
また、滑り止め受験、合格手続き延長という措置を行うこともあり、2月あたりから100万円くらいのお金がかかります。
となると…
高校2年または3年のときに、予備校費用100万円、高校3年の秋または冬の大学進学時に200万円というのが一般的です。
もし学資保険300万円という満期金であれば全部なくなってしまうのです。そこで、必ず学資保険のみということを避けて、学資保険+貯金を併用します。
今、ほとんどのご家庭は、児童手当というものが支給されています。3歳までは15,000円、3歳から中学校卒業までは10,000円ですよね。
特例給付の方でも月5,000円の支給になりますのでそれは最低限、貯金しておくことが望ましいです。
児童手当を貯めておくことができれば、最低でも186万円くらいにはなります。(特例給付の方でも90万円)
そういうお金を貯めておかなければ大学進学時に家計が破綻するということになりますので、事前にしっかりと貯金計画をしておくことも大切です。