学資保険を検討するときに、返戻率の高さで比較されるのがJAのこども共済(農協学資保険)です。一般的に学資保険という呼び名ですが、JAの場合はこども共済というのが正式名称となります。
そこで、JAの学資保険(こども共済)が支持される理由、返戻率はどのくらいなのか?、加入した際のデメリットは何かについてまとめます。
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JAのこども共済が支持される理由
学資保険の知名度をあげたのは郵便局ですが、そのあと出てきたソニー生命学資保険で一気に加入者が増えました。
そもそも、JAこども共済って、農業を営む家庭向けの商品であり、一般の方が加入する保険としてはメジャーではありませんでした。ところが、ファイナンシャルプランナーという資格を持つ方が、このJAこども共済の返戻率が高いということで、徐々に人気を集めているというわけです。
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↑新しいJAこども共済学資応援隊についてまとめております。
JAのこども共済ですが、それぞれの地域にあるJA(農協)が販売している保険です。しかし、もともとの管理はJA共済連となります。
JAのこども共済の人気が高い理由は、返戻金が高いことに加えて配当金がでるからです。
JAこども共済の返戻金
今から20年ほど前に加入したJAのこども共済ですが、総支払い額が185万円で受取金合計251万円ほどでした。返戻率にすると135.6%にもなります。
※現在ではこの返戻率を誇る学資保険はございません。
ちなみに…我が家の上の子が掛けていた学資保険には、入院などの特約がついていたようで、入院保険を1回も使っていない期間が5年あると、5年毎に5万円という健康祝金がもらえるというオトクさもありました。
ただ、この健康祝金は積立しておけるものなので、最後にまとめて4回分を受け取っています。
当時、加入したJA学資は、入院などの医療特約がついていても返戻率が130%以上という化物的な保険だったため、人気だったことは納得いけるものです。
現在の子ども共済の内容は下記のとおりです。
JAこども共済には、「すてっぷ」「にじ」「えがお」という3種類があります。
加入できる年齢は出産予定日140日前〜11歳まで。この11歳まで加入できる学資ってなかなかありませんので、2本目の学資保険として検討される方も多いようです。
JAこども共済は、年払いの加入ですと返戻率は約102.6%になります。
配当金は加算されていないので満期まで解約せずにいると、22歳満期のときに配当金が受け取りできます。配当金を含めると…返戻率は110%以上になると言われています。
ただし、こちらのすてっぷの場合、18歳で満期金200万円を一括受け取りというタイプではなく18歳〜22歳まで段階的に祝金として受け取る形となっています。
この他にある「にじ」と「えがお」ですが、医療保険などのオプション特約がついている共済で、お子様の死亡保障と入院保障などが付けられるプランです。この余計な保証を付与することで元本割れを起こすことがある保険になりますので、学資保険として掛けるメリットは少ないです。
JAこども共済の加入を検討するのであれば、すてっぷにしておくといいです。
JA共済はクレジットカード支払いもOK!
最近できるようになったのですが、JAこども共済の払込がクレジットカードでもできるようになりました。一般的なVISA、Master、JCBなどであれば支払いができますので加入時に聞いてみてください。
JAの学資保険の加入を検討する前に、他の学資保険の設計書を取り寄せてみませんか?あなたのご家庭にあう学資保険の無料相談を受けることができます!
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JAこども共済の返戻率は?
やはり誰もが気になるのが、掛けた分しっかりと戻ってくるのかという点でしょうか。人間、お金では1円の損もしたくないですし、保険というのは一生を左右すると言ってもいいほど大切なものなので返戻率をしっかりと見ておきます。
22歳満期の場合
- すてっぷ → 102.6%
- にじ → 92.6%
- えがお → 88.0%
こちらは年払いを元に計算しておりましすが、一時払いや全期前納を行うと返戻率はもっと良くなります。(2019年春現在の返戻率)
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JAのこども共済に加入する場合、加入するJAに対して出資金を払込して組合員になる必要があるJAさんがあります。基本的に出資金は1口3,000円となっていますが、中には1口1,000円でOKというJAさんもあります。出資する金額はそれぞれのJAさん毎に違うので必ず確認してから加入を検討してください。
JA学資保険加入のデメリットは?
JA学資保険ですが、加入するとかなりオトクな返戻率が期待できるものとなっていますので、加入の候補としておくのはアリだと思います。
しかし、他の学資保険と同様にデメリットもあります。
共済金が5回の分割で支払われる
大学進学に必要となる大切な時期にお金が満期にならず困るということもあります。特に推薦入試で合格してしまうと10月〜11月に学費の支払いがありますからそれに備えることができないということになります。
組合員にならないと共済に加入できない
JA共済というのは、JAの組織の都合上、出資組合となっていますので最低限の出資をしなけれいけません。農家は正組合員で、その他農家じゃない人たちは准組合員となります。
出身金ですが…1口3,000円だったと記憶していますが、JAによっては3,000円☓3口となることもありますので必ずお近くのJAで確認してみてください。(出資金には配当も出ます)
※追記
JA共済連に確認してみたら、各JAには農協法という法律の中に「員外利用」というものがあって、組合員にならずとも共済に加入することができる制度があります。ただし、この規約はそれぞれのJA毎に異なるものなので、必ずお近くのJA共済窓口で確認してみてください。
JA本部が破綻した場合の保障がない
JAの組織の特徴として、JA貯金やJA共済という金融商品がペイオフの対象ではないということ。もしJAの大元が破綻した場合、一切の保障がないということが最大のデメリットかと思われます。(JA共済連に確認しましたが、はっきりとした回答はいただけませんでした)
ただし、自分が掛けている学資保険の加入したJA組織が万が一破綻したとしても、近隣のJAに吸収合併される仕組みがあります。そのため、保険すべてがそのまま引き継ぎされるようになっています。
そう、つまりJA共済連がつぶれない限りは大丈夫というのが正しい情報となります。
FPさんは積極的に勧めない
保険の無料相談をしてみて思ったのは…
JA共済の学資保険を勧めるFPさんはほぼいなかったことです。その理由は…FPさんに1円もお金が入らないからです。
FPさんって、基本的に自分の利益にならない設計書を作りません。そのため、ソニー生命学資保険、JAの学資保険、かんぽ生命の学資保険など自分が取り扱いできない保険は一切勧めません。
JA学資保険は、お手頃な掛金、加入のしやすさを考えても、学資保険の中では加入しても損が無いものとなっています。
もし学資保険の加入相談をして反対されるFPさんがいるようであれば、そういうからくりがあり、ホントは優良保険だけどオススメしないということも頭に入れておくと良いと思います。
ひとまずは、FPさんにお願いして、他の学資保険の設計書を取り寄せてみて、どうなのかを比較してみると、どのくらい優良なのかを確認することができます。